集客ブログ
集客したい方必見!デザイナーが教える「当たるチラシ」の作り方
こんにちは。広告代理店・株式会社マックスヒルズのデザイナーの税所です。チラシのデザインを中心に、日本全国のスポーツクラブ様・フィットネスクラブ様の集客用のデザインを制作しています。
前回、「デザイナー直伝!効果が期待できる折込チラシ制作で行う三つの対策」の記事で、折込チラシの現状と広告の種類、折込チラシの効果などについてお伝えさせていただきました!
折込チラシはわずか2秒しか目に留まりません・・・。我々デザイナーが一生懸命制作しても、実際に手にとってもらえるのはたった2秒なんです。ではその2秒でどうするのか。
チラシが目に留まる2秒で、いかに集客に結びつけることができるのか?を考えていきます。
今回の記事では、チラシデザインの下準備とデザインのテクニック的な部分に触れて、Web集客とはちょっと違う「当たるチラシ」の作り方を説明していきます!
このノウハウはフィットネスクラブ様・スポーツクラブ様向けにお伝えしておりますが、店舗型のローカルビジネスをなさっている方々にも当てはまります。学習塾様、美容院様、エステサロン様などでも参考になる内容になっております。
では、今回も早速始めます!
目次
広告担当者様必見! 集客用「当たるチラシ」を作る4つのポイント
1:チラシを制作するときは「誰に伝えたいか」を考える
突然ですが、みなさんの施設のチラシは誰に読んでもらいたいか考えたことがありますか?
例えば、今読まれている記事はフィットネスクラブの広告担当の方に向けて話しているので、広告担当者の立場に立って、少しでもみなさんの役に立つようにと情報や言葉を選んでお伝えしています。
この「誰に伝えたいか」という考えはチラシにも当てはまることなんです。いわゆる「ターゲット」と呼ばれているものです。
ターゲットの具体例をあげると、「20代~30代女性、OL、夏前だからダイエットをしたい方」。
もう少し例を上げますと、「30代~40代、フィットネスクラブに通ったことのない初心者」とか、「小学生の子を持つパパ・ママ。新学期と同時にスイミングを始めたいと思っている方」などですね。
言われたら、「はぁ、当たり前・・・!」というような感じですけども、言われないと忘れてしまいがちなポイントなんです。
ここで、ひとつだけ注意があります。みなさんは「ペルソナ」ってご存じですか?
「ペルソナ」というのは、すごく細かくターゲットを選定するWebの集客で使われるマーケティング手法です。ペルソナを設定する方法はWebには向きますが、チラシにはあまり向きません。
なぜかと言いますと、チラシの場合、折込んだりポスティングしたりする場合は、エリアを選定して配布するものですから、そこまで絞り込んでしまうとチャンスを逃します。
ですから、ある程度大きなイメージでターゲットを設定してください。
しかし、こういったターゲット設定でも、しっかり狙いを定めないとチラシデザインがブレます。ターゲットがブレると集客ができませんので、どんな人に伝えたいか考えましょう!
この、“ターゲット設定をどうするか”という点が、Web集客とはちょっと違った考えになります。
2:集客用のチラシにはお得な「キャンペーン情報」を掲載する!
「誰に伝えるか」を考えた後は、その方たちに「何を伝えたいか」を考えていきたいと思います。 先に答えを申し上げると、チラシには「お得な情報」を必ず入れててください。
みなさんは新聞折り込みを見るときに「安いものはないかな?」「楽しいイベントはやってないかな?」とお得な情報を楽しみにしていませんか?
折込チラシを見る人は、あなたと同様にお得な情報を期待していますから、しっかりとその期待に応える必要があります。なので体験割引クーポンや、体験無料など、一般の方が「お得やし、行ってみようか?」と感じる内容を入れるようにしてください。
その期待にしっかりと応える内容を入れられれば、即効性があり、しっかりと集客できる広告を作ることができます。
前回もお伝えしましたが、この「お得なキャンペーン」というのは価格を単純に下げれば良いというわけではなく、「お得に感じるように見せる」ことでも解決できます。
ここで注意事項があります。前回の記事でも書きました、チラシの目的を「即効性」として考えるのであれば、施設様のブランディグ訴求は控えめにしてください。あくまでも集客目的のチラシですので、ブランディグにとらわれてしまうと、目立たせたい「キャンペーン情報」も目立たなってしまうからです。
即効性のあるチラシを作るのであれは、キャンペーンは特に目立たせていきましょう!
3:ターゲットに合わせた「御社の強み」を考える!
お得な情報の他にもう一つ、「御社の強み」を入れてください。「強み」とは競合他社さんになくて御社にあるものですが、何も考えずに掲載しても仕方がない。あまり共感は得られないでしょう・・・。
ということで、「強み」に関してはターゲットの興味関心のあること組み合わせてくださいね。
こちら20代~30代の女性にとったアンケートを掲載しました。
左側は「直近1年以内で始めたスポーツ」(出典:楽天リサーチ株式会社 女性の運動に関するアンケート調査)です。「直近1年以内で始めたスポーツ」を見てみると・・・、1位はヨガ、2位はランニング、3位はスキー・スノーボードです。こういったものに20代~30代女性は興味があるということです。
次に右側のグラフは「スポーツを始める目的」(出典:東急グループ KOETOMO「運動やフィットネスクラブに関するアンケート」)です。運動やフィットネスクラブに通い始めるときの目的は、1位が健康の維持・増進、2位が体力の維持・向上、3位が気分転換やストレス解消、ということが見て取れます。
そこで、チラシを作る前に必ずしていただいたいのは、「事前のリサーチ」です。
このようなリサーチ情報をどう使うのか、と言いますと、例えばヨガスタジオのチラシ制作の場合で考えてみます。
上記グラフの結果では「ダイエット」での訴求よりも「健康」での訴求の方が、より多くの人の興味関心があることだというのが分かります。そうなると「健康増進」をアピールした方がたくさんの人に伝わることが分かります。ダイエットよりも2倍以上の興味関心があるということも分かります。
広告を打つ前は、しっかりとターゲットの興味関心のあることを調査して、それを掲載するようにしてください。それが確度を上げる秘訣です。
4:キャッチコピー・配色・写真は、ズバり“共感”を得るために考える!
1:ターゲット、2:お得な情報、3:御社の強みにマッチしたリサーチ情報 などの下準備が整ったら、次はいよいよキャッチコピー、写真、配色など、つまり「デザイン」を考えていきます!
材料が揃った後に、「どうやって紙面にすればいいんですか?」ということです。普通はわかりません。
私は、長年デザイナーをしているので分かるんですけど、一般の方は分からないと思いますので、デザインに関することも簡潔にご説明させていただきたいと思います。
ここでデザインをするときに大切なのは、ターゲットの「共感を得る」ことです。
キャッチで共感! 写真で共感! 配色で共感!
共感を呼ばないチラシは反響を呼びません。
反響の出るチラシづくりは「共感」が重要なポイントなんです。
4-1 5W1Hを使ったキャッチコピーで共感を得よう!
では、どうすればキャッチコピーで共感が得られるか。
私が生まれる前よりも言われている有名な言葉を一つ紹介します。「どう言うかより、何を言うか(※)」という、広告の原則になっている言葉があります。
※伝説のライターと呼ばれている、ジョン・ケープルズが書いた「ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則」に出てくる「広告の7つの原則」のうちの1つです。
広告担当を長くやっていると、普通の言い方に飽きるんです。普通の言い方が物足りなくなる、もうちょっと奇抜な言い方とか言い回しを使いたくなります。
私も分かります。ついつい突き詰めたくなります・・・。しかし、そこは我慢してください。
なぜなら、一般の方は一般の感覚だからです。突き詰めた感覚なんて一切持っていませんから、分かりにくいのは読み飛ばしてしまいます。
なので、「どう言うかより、何を言うか」が大切になります。
短い言葉でストレートにわかりやすく伝えることに注意してください。キャッチコピーを作るときは、基本的にチラシで言いたいことを簡潔にまとめます。
どのようにまとめるかと言いますと、カンタンです。
「5W1H」です。みなさんご存じですよね、中学生のときの英語の授業で習った5W1Hです。5W1Hをもとに情報を洗い出して、ここから情報をピックアップしキャッチコピーにします。そうすることで、キャッチコピーから共感が得られるはずです。
4-2 写真は、キャッチコピーと関連付けて共感を得よう!
キャッチコピーの次に、写真の説明に入ります。写真を選ぶときの極意は「掲載内容に合わせて決める」です。
写真は確かに重要なんですけども、1番大切なものではありません。掲載内容をもっと突っ込んでいうと「キャッチコピー」です。キャッチコピーに合わせて写真を決めてください。
なぜなら、共感が得られないからです。
こちらは、弊社で作ったダイエットチラシです。
お客様はダイエットをしたい女性を集客したかったので、「ただ今、引き締め強化中」というキャッチコピーを入れました。写真は、そのキャッチコピーにに合わせてウエストがくびれた若い女性の引き締まったボディを大きく掲載しました。
例えば、この写真が水泳をしている女性だったらいかがでしょうか? キャッチコピーと写真にちぐはぐ感が出てしまいます。
よくお客様から「この写真かっこいいからこの写真をもとにデザインつくってよ」と言われるのですが、かっこいいだけでは響くチラシは作れません。
掲載内容、もっと言えばキャッチコピーの内容を落とし込み、言葉をイメージして写真を選ぶということです。絶対にキャッチコピーと写真はリンクさせてください。そうしないと、ちぐはぐな紙面になってしまうので共感を得られません!
4-3 色の力を使って、共感を得よう!
デザインで共感を得るための最後は、配色です。配色の基本は「季節カラー」と「ターゲットカラー」にポイントを置きます。
みなさん、なんとなく感じていると思います。春には桜のピンク、夏になると水を喚起させるブルーや森林の緑、秋なら黄色やオレンジの紅葉の色が広告に増えると思いませんか?
「季節カラー」とは、これは季節の色を使うことで、なんとなく自分と関係があるように思えてくるそうです。私は、折込チラシの場合でしたら、本当に一般の方が受け入れやすい内容、紙面、デザイン、にするべきだと思っていますから、季節カラーはしっかりと入れてください。
それともうひとつは、「ターゲットカラー」という考え方があります。
では、ターゲットカラーとはなんでしょうか?
上記の写真の左は女性誌、右は男性誌です。この写真は僕が7月くらいに撮りましたので、8月向けの雑誌になります。
この雑誌のタイトルは、女性誌も男性誌どれもビビッドな色を使っていますよね。この理由は夏向けだからだと思います。
ぱっと見たら女性向けも男性向けもほとんど変わらないですよね。でも、ただ一つ、違いがあります。どこかと言いますと、女性誌は背景が白っぽい。男性誌は背景に濃い色を使っています。
写真は20代~30代の女性向けの雑誌になりますが、もちろん40代向け雑誌であったり、小さな赤ちゃんがいるような方向けの雑誌では、それぞれ使っている色が違います。
こういったターゲットに好まれる色もふまえて、しっかりとチラシを作る必要があるということです。
ですから、できる限り「季節カラー」と「ターゲットカラー」は、両方盛り込んでください。盛り込めない場合でも、一つは必ず入れてください。季節カラーとターゲットカラ―を入れることによって、「配色で共感を得る」ということです。
いかがでしたでしょうか? チラシ制作のノウハウについてギュっとまとめてお伝えいたしました。
今回、チラシ制作の記事の2回目として、チラシのデザイン前の心構えや、デザインのノウハウについてお話いたしました。
このノウハウはフィットネスクラブ様・スポーツクラブ様向けにお伝えしておりますが、店舗型のローカルビジネスをなさっている方のお役にも立てる内容になっています!
では次回もお楽しみに!